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WORKS BLOG「僕が宇宙に行った理由」
いつも温(オン)株式会社にご興味とご支援をいただき、誠にありがとうございます。澤井です。久々の更新となってしまいましたが、今回は実績紹介をさせていただきます。
「僕が宇宙に行った理由」は、実業家の前澤友作さんが2021年にISS(国際宇宙ステーション)に行ったドキュメンタリー映画です。監督はISSに同行した平野陽三さんです。弊社は撮影、編集、制作を担当しています。特報映像が解禁され、皆さまにお伝えできることを大変嬉しく思います。
撮影開始は7年前の2015年にまで遡ります。宇宙への旅の出発点は、ソユーズというロケットの打ち上げでした。このロケットのローンチイベントを視察するため、私たちはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地へ向かいました。
ロケットが轟音を轟かせ、夜空を切り裂いて、瞬く間に宇宙へ向かって飛び立つ様子に圧倒されました。我々は発射台から1.5キロも離れた場所にいたのですが、空気が震える振動が伝わってきます。ローンチを体感したした前澤さんの表情は、とても印象的でした。ぜひ、本編でご確認ください。
2015年以降も、宇宙関係で事ある毎に撮影はしていましたが、物語が大きく動き出したのは2021年になってからです。3月からメディカルチェックが始まり、9月から本格的な訓練がスタート、11月にはカザフスタンへ移動し、3週間の隔離生活の後、運命の12月8日ローンチの日を迎えます(これまでの撮影の中で最も緊張しました)。宇宙飛行士に必要な一連の訓練を撮影しているので、宇宙好きな人には堪らない内容になっています。その様子については、本編でご覧いただけます(笑)。
ムービー撮影以外にもSNSや報道用としてスチールの記録撮影も同時に依頼されていました。そして100日以上の連続撮影は私も経験したことがなく、機材の選択には随分と頭を悩ませました。軽量で高性能であり、ムービーとスチールでレンズを共有できることが重要でした。その結果Sony FX6、a9をメインカメラ、FX3、a7Rⅳをサブカメラとし、レンズはSONY大三元レンズと24-105mm、28-135mm、ZEISS(Batis)単玉を一式持っていきました。訓練内容が思いのほか過酷だったり、ロシア報道陣との場所取り争いので、レンズ2本が壊れてしまいました。。多めにレンズを持って行ったことは正解でした。
まだ伝えたいことはたくさんありますが、ネタバレになる可能性もあるため、今回はこの辺でお話を終えさせていただきます。
2022年12月29日(金)、TOHOシネマズ日比谷を含む全国70館以上での公開が予定されています。世界中で争いが絶えない昨今、この作品が持つ力は大きいと思います。ぜひ、映画館でご覧になってください。